ルドウィッヒ・ベーメルマンスは1898年、オーストリア・チロルに生まれたイラストレーター、作家です。子どもの頃は問題児とされ、14歳まで寄宿学校で生活を送り16歳で渡米します。絵を描くことを唯一の慰めに、長きにわたりホテルマンとして働き、1925年にレストランのオーナーとなります。その壁や日よけなどに描いた様々な絵が編集者である友人の目に留まり、絵本を描くことを勧められてようやくその道への一歩を踏み出しました。

1934年に第1作となる「Hansi（森のクリスマス）」を、そして1939年には日本でも人気のマドレーヌシリーズ第1作目となる「Madeline（元気なマドレーヌ」を出版します。その後は絵本だけでなく、ホテルマンとして培った人間観察力を生かして漫画、エッセイ、短編、映画の脚本なども手掛け、その抱腹絶倒のエピソードで高く評価されました。後年、制作に時間がかかるとして初期の頃には避けていた油彩を描くようになってからも、大きな成功を収めています。

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http://www.madeline.com/（絵本マドレーヌシリーズのサイト）