レイモン・ペイネ
Raymond Peynet
1908年−1999年
レイモン・ペイネは、1908年にフランス・パリで生まれたイラストレーター・漫画家です。1924年、技術学校エコール・デザール・アプリケに入学し、絵の基礎や技術を習得すると首席で卒業します。その後パリの広告代理店に勤務し、そこでは雑用に始まり香水やチョコレートのラベルのデザイン、そして様々な広告の立案まで何でもこなし、多くを学びます。
1942年、ヴァランス市の公園のベンチに座りキオスク(野外音楽堂)を眺めている時に「恋人たち」を考案します。それは雑誌リック・エ・ラックの編集長により「ペイネの恋人たち」と名付けられ代表作となります。パリ・マッチ、マリー・フランス、エルなどの雑誌にも登場し、話題や季節に応じて服装を変えることによって流行をおさえ、全世界で知られるようになりました。自身と妻をモチーフとし、メルヘン調に描かれたそのシリーズは、「恋愛賛成、戦争反対」をモットーに、時折鋭い風刺を交えつつさりげなくお色気も取り込んで恋人たちの愛の姿を描き続け、現在でも世界中で親しまれています。特に日本での人気は高く、軽井沢と岡山に美術館があるほか、南フランスにある美術館は来訪者の9割が日本人だと言われています。
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http://www.peynet.com