ロバート・ポリドリは 人間の生息地と環境を記録した作品で知られ 世界で最も高く評価されているカナダの写真家の一人です。
ポリドリは1951年カナダのモントリオールで生まれ、家族は1960年代後半にニューヨークへ引っ越しました。彼はニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイヴズの創設者の一人であり映像作家のジョナス・メカス(Jonas Mekas)のアシスタントを務めました。この経験から学んだ多くのことが、彼の写真へのアプローチを決定的に変えたのです。ジョナス・メカスはポリドリの初個展を主催しました。
パリで暮らしていた1980年代初頭、ポリドリはヴェルサイユ宮殿の修復を記録し始め、混乱し独特の空虚感が漂う宮殿の貴重な瞬間をカメラに捕らえました。進行する変化を撮影すべくポリドリと宮殿との関わりは、今日まで続いています。その後 彼は災害の余波や貧困の包囲下にある建物の内部、例えばチェルノブイリ学校や ムンバイやリオ、アンマンなどの郊外にある貧民街のファサードなどを撮影しました。現在も彼は世界中の「樹状」の都市を撮影し、人口と都市の成長を扱っています。2005年アメリカ南東部を襲った超大型ハリケーン「Katrina」による爪痕を記録した写真は、2006年ニューヨークのメトロポリタン美術館で大規模な回顧展の対象となりました。2012年にはニューヨークのエドウィン・ハウク・ギャラリーで、師であるジョナス・メカスとの共同展覧会を開催しました。
2015年以降 彼は家族とオカリフォルニア州オーハイに暮らし、活躍しています。
彼の作品は メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、フランス国立図書館などのコレクションに収蔵されています。
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http://www.robertpolidori.com/