ロビィ・ドゥウィ・アントノ
Roby Dwi Antono
1990年―
ロビィ・ドゥウィ・アントノは、1990年インドネシア・スマラン出身の現代美術家です。
グラフィックデザイナーとしてのキャリアを経て、ほぼ独学で磨き上げた、シュールで奥深い画風を確立しています。
幻想的かつ寓話的な世界観を持つ作品で知られています。人間の身体と動物や機械、あるいは空想上の存在を組み合わせる彼の表現は、私たちの内面に潜む不安や憧れ、記憶の断片を映し出すように観る者を引き込みます。
絵画や彫刻を中心に、緻密な描写と独特のユーモアをあわせ持つスタイルは国際的にも高く評価され、アジアをはじめヨーロッパやアメリカの展覧会やアートフェアでも注目を集めています。
豊かな想像力と社会への洞察を織り交ぜたアントノの作品は、現実と夢の狭間を漂うような独自の詩情を放ち、観る人に新たな視点をもたらしています。
彼の作品は、ポップ・シュルレアリスムとでも呼ぶべき独自の世界を構築。マーク・ライデンや奈良美智を思わせる、童顔で星を宿したような瞳を持つキャラクターや、神話的な怪物、恐竜、SF的モチーフなどが融合し、古典ルネサンス風の写実性と現代的な幻想性を兼ね備えています
フランス・パリ、ロンドン、ブリュッセルなどで展覧が行われ、また韓国ソウルや中国成都の美術館にも作品が紹介されています。