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ARTIST/ART

千住博
Hiroshi Senju
1958年―

千住 博(1958年生、東京出身)は、現代の日本画を代表する画家であり、自然の風景、特に滝や断崖、水といったモチーフを通じて、光、空間、静寂の深みを描き出す作家です。

伝統技法と革新的な表現を融合させたその作風は、国内外で高く評価されており、鑑賞者に自然と人間の感覚の交差点を体感させます。公共文化施設・寺社・美術館などへの作品奉納/収蔵を通じて、幅広い層に日本画の魅力と可能性を知らせる架け橋となっており、「21世紀の日本画」の象徴的存在と言えるでしょう。

東京藝術大学美術学部日本画科卒業、修士号、さらに博士課程の単位取得。学術・教育面でも活躍し、京都造形芸術大学学長などを歴任。現在も日本画の伝統を継承・発展させる役割を果たしています。

千住は「滝」シリーズなど、大量の水が落ちてくる場面を描くことで、時間の流れ、重力、空気の動き、光と水の交錯などを視覚的に表現します。滝の上端をわざと画面外に位置づけることが多く、「流れ落ちる力」やその先の見えない領域を感じさせます。伝統技法の岩絵の具を用い、日本画の紙(主に和紙・楮紙など)に描く技法を用いていますが、その表現規模・発色やライティング(光の調整)などは従来の日本画とは一線を画します。

主な受賞歴:
1995年、ヴェネツィア・ビエンナーレにて、滝シリーズで優秀賞を受賞。
2021年には高野山金剛峯寺に奉納した襖絵「瀧図(Takizu)」が高く評価され、恩賜賞および日本芸術院賞を受賞。
2022年、日本芸術院会員に任命。

代表的な作品・プロジェクト:
高野山金剛峯寺への襖絵奉納(「瀧図」「断崖図」などの大作)
アイエム[インターネットミュージアム]

海外での展示やコラボレーション多数。ニューヨーク、ロサンゼルス等の美術館収蔵他、アートフェアや国際展でも発表。
軽井沢に「千住博美術館」を設置。自然光を活かしたギャラリー空間で、画業の主要作品を展示。

▼公式サイトはこちらから
https://www.hiroshisenju.com/

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