ゾン・ファンジは中国の現代アーティストです。

表現主義的で心理を突くような肖像画で知られ、人間の顔を鮮やかで生き生きとした筆致で描き、時には抽象的な表現にも挑戦しています。ゾンはしばしば 鬱蒼とした茂みを通して見た被写体を描き、一様に混沌とした不安感でキャンバスを覆い隠します。ゾンは1964年に中国の武漢に生まれ、湖北美術学院で学びドイツの表現主義絵画に興味を抱きました。文化大革命を経験したゾンは、その経験を作品に反映させています。また毛沢東を描いた象徴的な作品『天安門』（2004）に見られるように、急速に変化する現代中国の文化の様相を批判的に探究しています。

2008年にはカラフルな絵画『Mask Series 1996 No.6』がオークションの記録を塗り替え、アジアの現代アーティストの作品としては最高額を記録しました。2009年には中国代表としてヴェネチア・ビエンナーレに参加し、2013年から2014年にかけてパリ市立近代美術館で大規模な回顧展が開催されました。

彼の作品は世界の様々な芸術機関で広く展示され、多くの批評家から高い評価を得ています。ゾン・ファンジは現在 北京を拠点に活動しています。

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