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ARTIST/ART

舟越桂
Katsura Funakoshi
1951年―

舟越桂は現代日本を代表する彫刻家です。1951年に岩手県盛岡市に生まれ、父は彫刻家の舟越保武であり、弟は彫刻家の舟越直木です。彼の手で 楠の木から削り出される人間や人間と動物を混ぜ合わせたような不思議な半身像は、物静かでありながら独特の力強い存在感を放っています。

舟越は父の影響で子供のころより彫刻家を志し、1975年に東京造形大学彫刻科卒業し、1977年には東京芸術大学大学院の美術研究科彫刻専攻を修了しました。東京藝術大学大学院在学中に函館のトラピスト修道院から聖母子像の制作を依頼されたことを機に、本格的に木彫の人物像を作り始めました。1980年代には楠の木彫に着彩した人物像のスタイルになり、1990年代前後から異形化の試みが見られるようになりました。
1988年にヴェネチア・ビエンナーレ、1989年にはサン・パウロ・ビエンナーレ、1992年にはドイツ、カッセルのドクメンタ9、シドニー・ビエンナーレなどの国際展に参加し、国内外で数多くの個展やグループ展に参加しています。近年の主な個展には 2015年から2016年に兵庫県立美術館など4会場を巡回した『舟越桂 私の中のスフィンクス』展や、2020年12月から2021年1月末まで東京渋谷の松濤美術館で開催された『舟越 桂 私の中にある泉』展などがあります。また舟越はタカシマヤ文化基金第1回新鋭作家奨励賞(1991)、中原悌二郎賞(1995)、平櫛田中賞(1997)、毎日芸術賞(2009)などを受賞しています。

彼の作品は、アメリカのヘス・アート・コレクション、パリのポンピドゥー・センター、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ケルンのルートヴィヒ美術館、カナダのマックマスター美術館、ドイツのヴィスバーデン美術館やウルト・コレクション、国内では函館トラピスト修道院、東京国立近代美術館や東京都現代美術館、東京オペラシティアートギャラリー、神奈川県立近代美術館、金沢21世紀美術館、兵庫県立美術館、徳島県立近代美術館など多くのパブリック・コレクションに所蔵されています。

▼公式サイトはこちらから
http://www.katsurafunakoshi.com/

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