葵・フーバー・河野は1936年東京生まれのイラストレーターでデザイナー、絵本作家です。父親は日本の商業デザインの草分けの1人であるグラフィック／エディトリアル・デザイナーの河野鷹思です。

スウェーデン王立芸術大学に留学し、その一年後 仕事でヨーロッパへやってきた父と共に訪れたイタリアで、スイスのグラフィックデザイナー、マックス・フーバーと出会い、彼のスタジオで働き始めます。マックスのスタジオで百貨店や新聞広告やパッケージなどのイラストを描いていた時、たまたま彼女の絵を目にしたブルーノ・ムナーリから、絵本を出さないかと誘われ 絵本の制作も手掛けることになりました。
1972 年にイタリアのエッメ出版から出版された彼女の絵本『ふゆ』は、40年の時を経て初の日本語版として2012年にアノニマ・スタジオから出版されました。絵本『ふゆ』は世界6か国で翻訳され、愛され続けています。彼女はブルーノ・ムナーリの他、マリオ・ボッタやアキッレ・カスティリオーニなど様々なアーティストや建築家とコラボレーションをしています。

「絵を描くときに大切にしているのは色」と語る彼女の、鮮やかで豊かな色彩と素朴で温かなデザインは 絵本の他、雑誌や新聞のイラスト、食器やおもちゃ、カーペットやブランケットなどのファブリックデザインなどで親しまれています。日本では絵本作家「こうのあおい」として、これまで３冊の絵本を刊行しています。2014年には日本での活動拠点となるスタジオ・プントビルゴラを設立しました。

葵・フーバー・河野は 南スイス・ノヴァッツァーノを拠点にしています。

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https://www.aoihuberkono.ch/