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ARTIST/ART

豊福知徳
Tomonori Toyofuku
1925年-2019年

豊福知徳は福岡県久留米市生まれの彫刻家です。
1943年まで國學院大學に通い古代日本文学を学び、1946年に彫刻家の冨永朝堂に師事しました。1950年には日本の前衛的美術集団である新制作派協会で初めての展示を行い、その後1957年に会員となりました。1960年に東京画廊で初の個展を開催し、同年第30回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品しました。そして彼はミラノに移住し その後40年以上に渡りイタリアで制作を続けました。
ヨーロッパで多くの展覧会を行い、1961年にはコペンハーゲン国際美術・建築コンペティションに参加しました。1962年にはヴェネツィアのカヴァリーノ・ギャラリーで、翌年にはナヴィリオ・ギャラリーで展覧会を開催しました。1964年には再びヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、この時は彼の作品専用の部屋を設けました。そして同年アメリカ、ピッツバーグのカーネギー研究所で開催されたカーネギー・インターナショナルで豊福はウィリアム・フルー記念賞を受賞しました。1965年にはサンパウロ・ビエンナーレに出品し、その二年後にはイタリアのパドヴァで開催された国際ブロンズ像コンクールに参加し、第二位を受賞しました。

彼の作品は 日本古来の伝統的な形の概念に現代的感性を融合させたものであり、ブロンズやマホガニー、石などの彫刻に卵型の穴をあけ、無限のバリエーションを繰り返すことで独自の抽象表現形態を見出してきました。豊福は日本においても1983年に完成した久留米市中央公園の『石声庭』や1996年に完成した博多港中央埠頭の引き揚げ記念碑『那の津往還』などの公共的モニュメントやジュエリーなど、あらゆるデザインを手掛けています。

2019年、豊福は福岡にて亡くなりました。彼の作品は ニューヨーク近代美術館、東京国立近代美術館、オールブライト=ノックス美術館、ローマ国立近代美術館などの主要なパブリック・プライベート・コレクションの一部となっています。

▼公式サイトはこちらから
https://www.toyofukutomonori.com/

 

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