鄭相和(チョン・サンファ)
Chung Sang-Hwa
1932年 -
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鄭相和は、韓国生まれのアーティストです。70年代より一貫して続けている技法が、下塗りを施した画布に、油彩によって幾層にも色彩を塗り重ね、その後ナイフでその色層をマス目にそって掻き削るもの。この繰り返しによって、自らの心象にかなう色と形に仕上げていきます。
鄭相和は、1956年に国立ソウル大学校美術大学絵画科卒業し、1963年にはソウルの中央公報館で初個展を開催しました。その後パリに渡りましたが来日してからは神戸に住むようになり、大阪の信濃橋画廊、東京の村松画廊ほかで個展を開催しました。また、朝日アートナウ展(1975、兵庫県立近代美術館)等の招待出品も重ねるなど日本国内で精力的に活動したことでも知られています。再び渡仏した後、現在はソウルに在住しています。