アフロ(アフロ・バサルデラ)
Afro Basaldella
1912年−1976年
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アフロは1912年、イタリア・ウーディネに生まれた画家です。わずか16歳で兄弟とともに展覧会で作品を発表。フィレンツェとヴェネツィアで絵画を学び、その後奨学金を受けて兄とともにローマで首都の芸術的環境に触れる機会を得ました。1933年頃からは表現主義の影響を受けた芸術集団スクオラ・ロマーナの影響を受けたスタイルで作品の制作を始め、1930年代後半になると鮮明なリアリズムのスタイルからキュビスムや表現主義、抽象主義の絵画へと移行していきます。
第二次大戦後は、ニューヨークでアーシル・ゴーリキーに出会った影響で、ネオ・キュビスム的な要素が増えていきました。1950年代半ばになるとアフロの芸術は世界的に評価されるようになり、1956年のヴェネツィア・ビエンナーレでベスト・イタリアン・アーティストの栄誉に輝いています。晩年の作品は初期のジェスチャー的な絵画とは対照的に、平たく幾何学的でコントロールされたスタイルへと再び変化していきました。アフロの作品は現在、ニューヨークのグッゲンハイム美術館やローマ国立近代美術館などに所蔵されています。
▼公式サイトはこちらから
https://afrobasaldella.org/