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ARTIST/ART

アルバート・ルバーグ
Albert Lebourg
1849年−1928年

アルバート・ルバーグは1849年、フランス・モンフォール=シュル・リスルに生まれた印象派・ポスト印象派の画家です。明るい作風の風景画、特に川辺の雰囲気のある風景を多く描き、2000点以上の作品を残しました。元は建築を学んでいましたが、ルーアンの美術学校エコール・デ・ボザールに入学すると絵画も同時に学び始めました。卒業後は建築家としての仕事のかたわら絵を描き続け、1872年に展示されたルバーグの絵がコレクターの目に留まると、美術教師の職を得て本格的に画家の道を歩み始めました。

生涯にわたり仕事をしながら旅を続けていたルバーグは、1885年から1890年代半ばまでイル・ド・フランスやノルマンディーなどを旅し、オランダには2度訪れて水彩画のシリーズを制作しました。1888年から1895年まではパリ周辺の環境に身を置き、最高傑作とされるセーヌ川のほとりの繊細な風景画を描いています。後年の作品には水の存在などのテーマを取り入れるとともに、友人であるモネと同様に光の実験を行い、同じ風景や似たような風景を異なる色合いや色調で描きました。特に季節の移り変わりや日の出、日の入りを描くのを好んだルバーグの風景画は、優れたカラリストとして、また光と雰囲気の画家としての技術を存分に示しています。若くして旅に出たこと、そして美術学校でデッサンを教えたことは、後の作品に大きな影響を与えました。

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