アレッサンドロ・ピアノン
Alessandro Pianon
1910年−1988年
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アレッサンドロ・ピアノンは1910年、イタリア・ヴェネツィアに生まれた建築家、デザイナーです。地元の建築学校に学び、1956年にその才能を買われてヴェネツィアのムラーノ島にある老舗ガラス工房「Vetreria Vistosi(ヴェトレリア・ヴィストージ)」に雇われ、当初は会社のロゴのデザインを手掛けていました。それまでは単なる営利事業として運営していた会社でしたが、ピアノンとヴィストージ初代社長の2人の息子たちが協力して一石を投じ、革新性とデザイン性を重視した会社へと発展させ、結果多くのガラスコレクションを制作するに至りました。
1962年には自身のデザインスタジオを立ち上げ、ルーメンフォームをはじめ数々の企業でデザイン制作に関わりました。中でも、ムラーノグラスのトレードマークともいえるムッリーネをあしらい、手吹きガラスで作られた鳥やひよこのオブジェや、可愛らしいフォルムのペンダントライトがよく知られており、現在でもコレクターには人気の高い作品となっています。