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ARTIST/ART

イリヤ&エミリア・カバコフ
Ilya & Emilia Kabakov
イリヤ:1933年- / エミリア:1945年-

イリヤ&エミリア・カバコフはロシア生まれ、アメリカを拠点に活躍するモスクワ・コンセプチュアリズムを代表するアーティストです。イリヤ・カバコフは絵本作家としても知られています。
絵画をはじめオブジェや言葉、音楽などを用いた「トータル・インスタレーション」という表現方法で、旧ソビエト時代の日常生活的要素や概念的要素を融合させ、ユートピア社会の崩壊などを 独特のユーモアと風刺を交え想像力豊かに扱っています。二人は独裁社会共和国とも呼ばれた過去の帝国時代を生きた経験から「異常な状況の中で普通の生活をしようと努力している人々」をテーマの一つとしています。それゆえあらゆる情勢、状況下で生きる普通の人々の持つ感情や感覚と繋がりを持つ彼らの姿勢は、時代や国境を越えて支持され続けています。

「恐れが、芸術を作る理由です。それは、自由への手段です」イリヤ・カバコフはこう述べています。

イリヤは1933年ソビエト連邦ドニエプロペトロフスク(現ウクライナ)で生まれ、ウズベキスタンのサマルカンドで青春時代を過ごし、サンクトペテルブルク美術大学に通いました。1945年にモスクワに移りグラフィックデザインと本のイラストを学びました。1950年代から1960年代にかけ政府発行の児童書のイラストレーターとして働きました。エミリアは1945年にドニエプロペトロフスクで生まれ、イルクーツク市の音楽大学でクラシックピアノを学び、その後モスクワ大学でスペイン文学を学びました。1975年にニューヨークに移り、キュレーター兼アートディーラーとして10年間働きました。そして1988年にイリヤがニューヨークへ移住、そこでエミリアと出会い二人はコラボレーションをはじめ、1992年夫婦となりました。

1993年ヴェネチア・ビエンナーレでの作品が注目を集め、以来ニューヨーク近代美術館やドクメンタなど世界の主要な場所で展覧会を開催しています。2004年にはエルミタージュ美術館で 生存している作家としては初めての個展が開催されました。2008年には日本の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。2013年には二人の活動を追った長編ドキュメンタリー映画『Ilya and Emilia Kabakov: ENTER HERE』が製作されました。2004年には東京・森美術館にてイリヤ&エミリア・カバコフ展「私たちの場所はどこ?」、2018年には「誰もが未来に連れていってもらえるわけではない」展が テートモダン、エルミタージュ美術館、トレチャコフ美術館を巡回しました。彼らの作品は、ロンドンのテートギャラリー、バーゼル美術館、パリのポンピドゥー・センター、ニューヨークの近代美術館などにコレクションされています。

イリヤ・カバコフ紹介ページはこちら >>> https://curio-w.jp/artist/イリヤ・カバコフ

▼公式サイトはこちらから
http://www.kabakov.net/

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