エドゥアルド・チリーダ
Eduardo Chillida
1924年-2002年
エドゥアルド・チリーダは大規模で抽象的な野外彫刻で知られるアーティストです。
チリーダはスペイン、サン・セバスティアンに生まれました。マドリード大学で建築を学んだ後、彫刻家を志ました。1948年パリに移り 石膏や粘土で彫刻を制作していました。1950年代スペインに戻り自宅近くの鍛冶場で鉄を発見し、彼の彫刻的ビジョンに変化が起きました。その後アトリエに鋳造所を設け、スペインの伝統的な段鉄技法を用いて抽象彫刻を作り始めました。
彼の代表作である「Peine del Viento(風の櫛)」は制作に25年を費やし、1977年に完成し故郷近くの海岸に設置されています。 『彫刻は非常に大きく、私の作品は重力に反するものです/空の空間と、満杯の空間の間に弁証法が存在します』と語ったチリーダの作品制作は 彼の深い思想や哲学、自然に対する敬虔な態度に基づき、鉄やテラコッタ、大理石や木材など素材独自の性質を最大限に引き出します。そして観るものに印象的な体験をもたらします。
チリーダは1958年にヴェネチア・ビエンナーレで国際彫刻大賞を受賞、1960年にはカンディンスキー賞を受賞するなど数々の賞を受賞しています。作品はロンドンのテートギャラリー、アメリカのシカゴ美術館、ニューヨーク近代美術館、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館など世界の主要な美術館でコレクション所蔵されており、また彼の大規模な野外彫刻はスペインをはじめ世界各地に設置されています。
▼チリーダ=レク美術館(Museo Chillida-Leku)公式サイトはこちらから
https://www.museochillidaleku.com/