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ARTIST/ART

エドワード・スタイケン
Edward Steichen
1879年−1973年

エドワード・スタイケンは、1879年にベルギー・ルクセンブルクに生まれた写真家・画家です。2歳の時に家族とともにアメリカに移住し、15歳で石版工の見習いとして働き始めます。同時に独学で絵画を学び、写真にも興味を持ったスタイケンは、翌年初めてのカメラを購入します。1900年、パリ旅行からの帰り道でニューヨークに立ち寄ると、そこでアルフレッド・スティーグリッツと知り合い、後に写真雑誌の創刊やギャラリーの設立など、スティーグリッツの活動を支援します。1911年、フランス人のファッションデザイナーポール・ポワレがデザインしたガウンの写真を撮影し、雑誌「Art et Decoration」に掲載されます。これが世界で初めて撮影されたファッション写真であると言われています。

第一次世界大戦後はそれまでのピクトリアリスムからストレートフォトグラフィに転じて徐々にファッション写真への比重を高めていき、1923年コンデ・ナスト社のチーフフォトグラファーとなり、ヴォーグやヴァニティ・フェアなどでアート性を持った斬新なファッション写真のスタイルを確立します。第二次大戦後にはMoMAのキュレーターを務め、中でも1955年に企画開催した写真展「ファミリー・オブ・マン」は大成功を収めます。68カ国、273人の写真家の作品から503点を選んで編集したその写真展は、37カ国で巡回展示されました。現在は祖国ルクセンブルクのクレルヴォー城で常設されており、2003年にはユネスコの世界遺産に登録されました。

 

▼公式サイトはこちらから
https://www.edward-steichen-award.lu

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