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エルンスト・フックスはオーストリアの芸術家であり、ウィーン幻想派の創始者でもあります。彼の絵画や彫刻、版画は、宗教や神秘主義をテーマにしており、卵のテンペラを絵の具や樹脂と混ぜ合わせることで 輝くような色と質感を表現しています。
フックスは1930年にオーストリアのウィーンで生まれました。画家で修復家でもあるアロイス・シーマンのもとでデッサンや彫刻、絵画の最初のレッスンを受け、その後フレーリヒ教授や彫刻家のエミー・シュタインベックに師事しました。またウィーン美術アカデミーではアルバート・パリ・ギュータースローに師事し、そこで彼はエゴン・シーレやサルバドール・ダリ、グスタフ・クリムトなどの作品に出会い、影響を受けました。
アカデミーではルドルフ・ハウズナーやエーリッヒ・ブラウアー、アントン・レームデン、ヴォルフガング・フッターらと出会い、のちに「ウィーン幻想派」を結成しました。彼らはオールドマスターの絵画の原理に基づき、アレゴリーやシンボリズム、エロティシズムのアイディアを探求しました。フックスはイタリアのトリノで開催されたウィーン・アート・クラブの第1回展覧会に参加しました。
エルンスト・フックスは2015年オーストリアのウィーンで亡くなりました。1988年に開館したエルンスト・フックス美術館は、ウィーン郊外のヒュッテフルドルフにある建築家のオットー・ワーグナーの旧邸を利用しています。
▼公式サイトはこちらから
https://www.ernstfuchs-zentrum.com/
▼エルンスト・フックス美術館 公式サイトはこちらから
https://www.ernstfuchsmuseum.at/index.php?id=1