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ARTIST/ART

オスカー・シュレンマー
Oskar Schlemmer
1888年-1943年

オスカー・シュレンマーは 絵画やバレエ作品で知られるドイツのアーティストであり振付家でもあります。

彼が手掛け1922年に初演した『The Triadic Ballet(トリアディック・バレエ)』は彼の 色、形、人間の動きの融合への関心を映し出しています。トリアディック(triadisch)とはさまざまな三つ組の総称であり、形と色彩と空間の一体、三次元の一体、球・立方体・円錐の一体、赤・青・黄の一体、ダンス、衣装、音楽の一体 などを指しています。彼のデザインした球体や円錐、立方体など様々な幾何学的かたち、カラフルでユニークなコスチュームを纏ったダンサーたちがロボットやおもちゃのような動きで踊るこの舞台は非常に革新的でした。 その魅力は現代でも色褪せることなく多くの人々にインスピレーションを与えています。2017年にはポンピドゥーセンターでシュレンマーの手掛けたコスチュームを集めた『Oskar Schlemmer / L’homme qui danse(オスカー・シュレンマー/踊る男)展』が開催され話題となりました。

  「今日、芸術が機械やテクノロジー、組織を愛するならば、 もしも 正確さを熱望し 曖昧で夢のような何かを拒絶するならば 
   これは本能的なカオスの拒絶と、時代にふさわしい形を見つけ出したいという切望を意味します」かつて彼は言いました。

1888年ドイツ、シュトゥットガルトで生まれたシュレンマーは1903~05年シュトゥットガルトの寄せ木細工の工房でグラフィックデザインを学び、その後シュトゥットガルト芸術アカデミーで学びました。1911-12年ベルリンでフリーランスの画家として働いたのち、アードルフ・ヘルツェルの下で学びました。その後1913-14年にはNeuer Kunstsalon(ニューアートサロン)をオープンし監督し、1914年にはドイツ労働連盟の展覧会メインホールの壁画をデザインしました。
その後 第一次世界大戦に赴き、負傷し1916年に故郷に戻りシュトゥットガルト芸術アカデミーのカリキュラムの更新を手伝い、パウル・クレーを教職員に任命させようとしました。1920年には『The Triadic Ballet(1922初演)』のための最初の小立像を作りました。彼は1930年代初頭のナチ政権が出現するまで、ヴァルター・グロピウスのワイマール・バウハウスで教鞭を執っていました。彫刻、デッサン、絵画、版画、広告や舞台など彼の教えは多岐にわたりました。1928年から1929年のバウハウス舞台の全国ツアーで彼はディレクターを務め、1929年バウハウスを去りました。その後の10年間ナチスの規制により彼の人生は大きく変わりました。ラッカー工場で働いて生計を立て、伝統的な肖像画や風景画を描くことを余儀なくされました。

シュレンマーは1943年 ドイツのバーデン=バーデンで亡くなりました。
彼の作品は現在 ニューヨーク近代美術館、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、ウィーンのアルベルティーナ美術館などにコレクションされています。

▼公式サイトはこちらから
http://www.schlemmer.org/

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