カイ・アルトフ
Kai Althoff
1966年−
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カイ・アルトフは1966年、ドイツ・ケルンに生まれたマルチメディア・アーティストであり画家でもあり、独自の視覚的言語で描かれた具象絵画でも知られる人物です。マルク・シャガールやグスタフ・クリムトらの美学や技術を参考に独学で技術を身につけ、ドイツの伝統的な民話や日常生活を題材にした作品を多く手がけています。平面作品のみならず彫刻、ビデオ、アッサンブラージュにも取り組み、メディアを超えた要素を組み合わせて完全没入型のインスタレーションや展示を頻繁に行っています。また歴史的瞬間や宗教画、そしてカウンターカルチャーをコラージュのように再構築した作品も得意とし、ルッツ・ブラウンやイザ・ゲンツケンらのアーティストとのコラボレーションも精力的にこなしています。
時にカルト的で不気味な雰囲気を持つ作品もみられ、難解なものも多く存在しますが、それも魅力のひとつです。アルトフはこれまでに世界各国で展覧会を開催しており、現在もケルンを拠点に活躍しています。