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ARTIST/ART

カミーユ・ピサロ
Camille Pissarro
1830年−1903年

カミーユ・ピサロは1830年、デンマーク植民地時代の西インド諸島のセント・トーマス島で生まれた画家です。1874年から1886年の間に8回開催された印象派展全てに出品し、また画家たちを取りまとめるなどして展覧会を裏から支え、前期印象派と後期印象派の両方に貢献した唯一の画家として美術史に名を残しています。

初期の作品はカミーユ・コローの影響を受けた暗い印象のものでしたが、戸外制作をするにつれ明るい色調に変わっていきました。また、ミレーの農村画に憧れていたピサロは、近代化される前の農村風景や人物を好んで主題とし、豊かな色彩で自然に対する深い感情を力強い筆遣いで表現し、現代でも非常に高く評価されています。1885年頃から新印象主義の技法である点描表現を取り入れますが、1890年には原点に回帰し、農村風景のほか人物像や肖像画、静物画、自画像も手がけ、晩年には都市景観なども描いています。

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