カリン・デイヴィーはカナダのトロント生まれ、太くうねるようなストライプで知られる抽象表現を得意とするアーティストです。
ハイ・モダニズムの作品を参照した彼女の筆跡や 色彩とコントラストの使い方は、作品にダイナミズムと深みをもたらし、観る者を引き込みます。またダンサーで振付家のトリシャ・ブラウンなどからも影響を受けた彼女の作品はペインティングのパフォーマンスの側面を強調しています。初期のプライベートなパフォーマンス写真や彫刻、ドローイング、マルチメディア作品などの作品群も 彼女の活動の原動力となっています。
デイヴィーは1987年にオンタリオ州のクイーンズ大学で美術学士号を取得し、1989年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインで美術修士号を取得しました。卒業後ニューヨークに移り、作品を発表し始めました。当時の彼女は「In Out In Out」シリーズ(1992年)や「Odalisque」シリーズ(1993年)などの作品で、絵画における動きやジェスチャーを探求していました。1998年にはニューヨーク近代美術館で開催されたグループ展「Projects 63」に、ウドムサック・クリサナミス、ブルース・ピアソン、フレッド・トマセリと共に参加しました。デイヴィーはジョン・サイモン・グッゲンハイムフェローシップ賞(2015年)を受賞しています。
彼女の作品は 北米やヨーロッパなどで展示されており、2006年にはバッファローのオルブライト・ノックス・アート・ギャラリーで大規模な回顧展が開催されました。デイヴィーはフィラデルフィアのテンプル大学タイラー・スクール・オブ・アートで客員講師を務めています。
カリン・デイヴィーはワシントン州シアトルとニューヨークを拠点に活動しています。
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http://www.karindavie.com/