カレル・アペルはオランダの画家で彫刻家、詩人でもありました。彼はジャン・デュビュフェのように 洗練された美的嗜好を拒絶し、子供たちの絵からインスピレーションを得、エネルギッシュで表現力豊かな色と形を用いた具象的な抽象画を描きました。
『絵画とは 情熱のように真実に満ちた感情であり、ライオンの胸から聞こえてくる轟音のように
生きた音を鳴らすものである』
『絵を描くということは、それ以前のものを壊すということだ
私は決して 絵画を作ろうとはしないが、人生の塊を作ろうとしているのだ』
アペルは1921年オランダのアムステルダムに生まれ、アムステルダムの王立美術アカデミーで学び、1946年に初の個展を開催しました。彼はパウル・クレーやジョアン・ミロの作品に触発されフォークアート(民芸)を思わせるような題材を原始的なアプローチで表現する試みを始めました。1948年にはアスガー・ヨルンやコンスタント・ニーヴェンホイス、ギヨーム・コルネイユらと共に、合理主義と幾何学的抽象化を拒否した芸術家集団CoBrAの結成に参加しました。1952年にCoBrAが解散した後、アペルはミシェル・タピエやアンリ・ミショーら抽象芸術家の集まりであるArt informel(アンフォルメル)に参加しました。
その後数十年間 彼は絵画的表現を続け、いくつかの個展を開催しました。アペルは2006年スイスのチューリッヒで亡くなりました。
アペルの作品は現在、ニューヨーク近代美術館、シカゴ美術館、ワシントンのナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館などに所蔵されています。
▼カレル・アペル財団 公式サイトはこちらから
https://karelappelfoundation.com/