キム・ジョンスク
Kim Jong Sook
1968年―
キム・ジョンスクは韓国生まれのアーティストです。彼女は韓国の伝統的な絵画である진경산수화(真景山水画)に 虹色に輝くスワロフスキー・クリスタルを取り入れたArtificial Landscape(人工的景観)シリーズを通じて、伝統を再解釈し、現代的な語彙を与えています。
「子供の頃 父が螺鈿箪笥工房をしながら 制作のスケッチのための진경산수화(真景山水画)を沢山描いていました
私はいつも それを見て育ちました
ある日 民話の本を見ていたら 何かが胸に突き刺さりました
一瞬 子供の頃に見たものを思い出しました
私の中に内在していた 子供時代の強烈な記憶が呼び起こされたのです」
彼女は幼い頃、螺鈿細工の工房を営んでいた父親の影響を受け、自分だけの色を表現するアートを志しました。ソウルの弘益大学校でBFA(美術学士)、MFA(美術学修士)、PhD(博士号)を取得し、現在では多くの制作活動や展覧会を通じて、その実力と独自の芸術性を国内外で高く評価されています。何百万個ものスワロフスキー・クリスタルを何年もかけて絵画に貼り付けていくその作業は、彼女にとって 禅的で瞑想的、カタルシス的なプロセスでもあります。また彼女の絵画には、華やかな美的価値だけなく 韓国美術の理念に忠実でありながら、心理的な意味合いと 東洋の豊かな美術史的伝統への敬意も込められています。
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http://www.jongsook.com/