グレン・ライゴン
Glenn Ligon
1960年−
グレン・ライゴンは1960年、ニューヨーク・ブロンクスに生まれたアーティストです。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインを経て、ウェズリアン大学で学士号を取得。その後ホイットニー美術館インディペンデント・スタディ・プログラムに参加。現在もニューヨークを拠点に活動し、そのキャリアを通じて近代絵画やコンセプチュアルアートの遺産を批評的に援用し、絵画、版画、写真、ドローイング、インスタレーション、ネオンなどさまざまな媒体を駆使して、アメリカ合衆国の歴史や文学、社会を鋭く探求してきました。
アメリカにおける黒人のアイデンティティや同性愛者についての挑戦的なメッセージを込めた、テキストベースのパワフルな作品でよく知られており、それらの多くにはジェームズ・ボールドウィン、ラルフ・エリソン、そしてアフリカ系アメリカ人の思想家の言葉が引用されています。モノクローム、ステンシル、テキストの反復といった形式的な側面と、テキスト自体が持つ感情的な側面との間で対話が生み出され、引用されたテキストは抽象的なコンポジションへと変化していくのです。1980年代後半から制作されたこのシリーズは代表作として名高く、オバマ大統領在任中は大統領自らのセレクトにより作品がホワイトハウスへ貸し出されたこともありました。
ライゴンの作品はこれまでにドクメンタ、各地で開催されるビエンナーレや主要な国際展に出品され、高い評価を得ています。
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http://www.glennligonstudio.com/