ケン・ドーンはオーストラリアで最も有名なアーティストの一人です。
オーストラリアの風景や自然、人物、動物などをモチーフにした シンプルで色鮮やかな作品で知られています。おおらかな雰囲気のドーンの作品は、ラウル・デュフィやデイヴィッド・ホックニーの絵画を彷彿とさせ、遊び心に溢れています。絵画作品だけでなく、彼の絵はオーストラリアの数え切れないほどの帽子やタオル、バッグなどのグッズを飾っています。

1940年オーストラリアのシドニーに生まれたドーンは わずか14歳でイースト・シドニーのナショナル・アート・スクールに入学しました。5年間学んだ後、ニューヨーク、ロンドン、シドニーでアートディレクター、デザイナーとして活躍しました。そして40歳の時に広告業界を退き、絵画に専念するようになりました。以来、オーストラリアを始めヨーロッパ、日本、アメリカなどでの大規模な展覧会を含め数多くの個展を開催しています。日本では1988年創刊のファッション＆ライフスタイル誌「Hanako」の表紙に、15年以上にわたり彼の絵が掲載され、親しまれてきました。
1994年にはシドニーのパワーハウスミュージアムで回顧展が開催され、彼の作品はキャンベラのオーストラリア国立博物館、東京のサントリーコレクション、キャンベラのナショナルポートレートギャラリーなどに収蔵されています。ドーンは2000年に開催されたシドニーオリンピックの公式エンブレムのデザインを手掛けました。

ドーンは作品制作の他、恵まれない子供たちへの福祉など多くの慈善団体で活動しており、1989年には「ファーザー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、1988年からはユニセフの親善大使を務めています。1992年にはアート、デザイン、観光への貢献によりオーストラリア勲章を授与されました。

ケン・ドーンはオーストラリアのシドニーを拠点に活動しています。

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