サム・フランシス
Sam Francis
1923年 - 1994年
サム・フランシスは、アメリカ・カリフォルニア州生まれ、抽象表現主義の流れを汲む色彩画家。20世紀を代表するアーティストのひとりです。
彼は第二次大戦中、飛行訓練の事故で2年間入院生活を送っていた時に絵を描き始めました。その後パリへ渡り、白一色の「ホワイト・ペインティング」を描いて認められます。1957年世界旅行中に初めて日本を訪れたことで、以後の彼の作品には日本美術の影響が見られるようになりました。
代表作は「輝く背景」(’58年、ニューヨーク、グッゲンハイム美術館)など。彼の作品には、余白を生かした画面構成や、「にじみ」の効果を生かした表現方法など、日本美術から受けた影響が色濃くあらわれています。