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ARTIST/ART

サリー・マン
Sally Mann
1951年−

サリー・マンは1951年、アメリカ・バージニア州に生まれた写真家です。ホリンズ大学で学士号、後に修士号を取得した後、1970年代半ばにワシントン・アンド・リー大学で建築写真家として働いていました。父親に写真を勧められ、学生の頃ボーイフレンドとふたりきりで暗室に籠りたいがために写真を撮り始めたというマンのデビュー作は、クラスメートのヌード写真でした。

写真については正式に学んだことも、本を読んだことすらもないと語りながらも、1970年代半ばには出身校で新校舎の建設現場を撮影する写真家として働いており、1977年末には初の個展の開催に至っています。この頃は家族のモノクロのポートレートやアメリカ南部の風景を記録していましたが、さまざまなジャンルを探求した末にたどり着いたのが、1988年出版の、故郷の12歳の少女たちが成長していく姿を捉えた写真集『At Twelve』や、1988年に出版された代表作のひとつ『Candy Cigarette』です。1984年から1994年にかけては、当時10歳に満たなかったマンの子どもたちの姿を撮影した『Immediate Family』を出版し、子どもから思春期へと移り変わる多感な時間を表現しています。

1999年には故郷バージニア州にあるサイ・トゥオンブリーのスタジオの撮影を始め、トゥオンブリーが亡くなる2011年まで続けました。大判カメラを使って細部を表現するマンの作品は、19世紀のコロジオン湿板法を再現することで古めかしさのあるイメージに仕上がっています。ニューヨーク近代美術館、シカゴ美術館、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリーなどにその作品は収蔵されています。

公式サイトはこちらから
https://www.sallymann.com/

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