ジャック・ピアソン
Jack Pierson
1960年−
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ジャック・ピアソンは1960年、アメリカ・マサチューセッツ州に生まれ、マサチューセッツ美術大学に学んだ写真家です。写真家のグループ「ボストン・スクール」でナン・ゴールディンやデイヴィッド・アームストロングらと関わりを持ち、ともに活動していました。写真のほかに彫刻、コラージュ、インスタレーション、ワード・スカルプチャ(古い店舗やカジノ、ゴミ置き場などで見つけた看板の文字を外して組み合わせて単語や文章を作り作品にしたもの)など様々な媒体を用いて、古今の時代を象徴する人や物、そしてそれを取り巻く複雑で感情的な物語を探究しています。
エイズの時代(1980年台初頭)に台頭したこともあり、ピアソンの作品は皮肉やユーモアを含みながらも常に喪失感、哀愁、幻滅、憂鬱が込められています。日常への哀切なフェティシズムを感じさせる作品の美しさは、観るものがそれぞれに持つ自分の物差しで作品を解釈させるその開放性にあるのです。
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https://www.jackpiersonstudio.com/