ジョセップ・リョレンス・イ・アルティガスはジョアン・ミロとのコラボレーションで知られるスペインの陶芸家です。様々な作品の中でも 彼の手掛けた花瓶は、一際優れたものとして知られています。
「私は ろくろによって与えられる原始的な形をひろいます
そういうわけで 私の作品の形は、あらゆる国あらゆる文明の 原始的な陶器の形と繋がっていて
それらは私の手から生まれたというだけで、私とは何の関係もないのです
私の独創的で個人的な仕事は 色彩や釉薬のなかにあり、ここで私は新しいものを探求しています」
1892年バルセロナに生まれたアルティガスは Llotjaスクールで学び、1912年から聖リュック芸術サークルと高等工芸学校で陶芸や絵画、素描を学び 、ジョアン・ミロなど当時の芸術家たちと出会いました。
1920年にパリに渡りピカソと共同制作を行い、作品は様々なギャラリーで展示されました。1930年代にはジョルジュ・ブラックらと仕事をし、パリをはじめニューヨークやベルン、ストックホルムなどの都市で展覧会を開催しました。その後1950年代にバルセロナに戻り、ジョアン・ミロと充実した芸術関係を築き、1957年に二人は パリのユネスコ本部の陶板壁画の仕事を引き受け、翌年にはグッゲンハイム国際賞を受賞しました。
1960年代から1990年代にかけてアルティガスは マルク・シャガールやアルベルト・ジャコメッティらとも仕事をし、様々な都市で展覧会を開催し、またアメリカやフランス、スペイン、スイスでも大規模な公共彫刻を制作しました。アルティガスは日本の民芸運動の実践者の一人であり、人間国宝の陶芸家 濱田庄司とも、深い親交を結んでいました。
アルティガスは1980年バルセロナで亡くなりました。
▼アルティガス財団 公式サイトはこちらから
https://www.fundacio-artigas.com/index.html