1912年アメリカ出身のジョン・ケージは、（実験）音楽家、思想家、詩人、そしてキノコ研究家と様々な顔を持ち、音楽・芸術の分野に大きな影響を与えた人物です。東洋思想への関心を深める中で、組織化されていない音に満たされた時空間を指す「沈黙」という独自の概念を発見し、それを起点とする様々な概念、方法、形式を提示すると、その手法を音楽のみならず版画や展覧会の展示構成にまで応用展開していきました。

代表作に、音楽家としては「4分33秒」が、芸術家としては「Ryoanji」や「食べられるドローイング」があり、日本との関わりも大きいケージは、1962年の初来日の際日本の前衛芸術家にも大きな影響を与えました。1989年には京都賞思想・芸術部門を授けられています。

 

▼公式サイトはこちらから
https://johncage.org/