ジョン・フレデリック・ヘーリング・シニア
John Frederick Herring Sr.
1795年―1865年
ジョン・フレデリック・ヘーリング・シニアは 競走馬や農耕風景を生き生きと描いたことで知られる18世紀から19世紀にかけて活躍したイギリスの画家です。暖かみのある色彩と滑らかで繊細な筆致で 馬術競技をはじめ、アヒルや山羊、牛など農場の動物を多く描いています。
ヘーリングは1795年にイギリスのロンドンに生まれ幼い頃から馬に興味を持ち、宿屋の看板や馬車の装飾を手がけていました。その後1840年から1841年にかけてフランス国王ルイ=フィリップの息子であるオルレアン公の招きでパリを訪れ 数点の絵を描き、1845年にはケント公爵夫人から“Official Animal Painter(公式動物画家)”の称号を授与され、以後 生涯にわたってヴィクトリア女王の依頼を受けることになりました。ヘーリングの絵は非常に人気があり、セントレジャーの33頭の勝馬やダービーの21頭の勝馬など、多くが版画にされています。
1853年にヘーリングはイングランド南東部のケント州に移り住み、田舎暮らしをしながら晩年は、競馬や狩猟、射撃などのスポーツ作品だけでなく、農業の風景や物語絵なども描き、テーマの幅を広げました。1865年ジョン・フレデリック・ヘーリング・シニアはトンブリッジで亡くなりました。
彼の作品はロンドンのテート・ギャラリーやワトフォード美術館のコレクションに収蔵されています。
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https://www.john-frederick-herring.org/