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ARTIST/ART

ジョージ・リッキー
George Rickey
1907年-2002年

ジョージ・リッキーはステンレス鋼材を用い革新的な方法で表現したキネティック・アートの彫刻で知られるアメリカのアーティストです。 

   「目的は、作品が可能な限り機能するようにすることでした。
              私は 作品の動きがゆっくりと、遮られず、意図的であることを望みましたが  -  それは同時に 予測不可能なものでした。」

   「形に関してはシンプルでありふれた、幾何学的な ごく普通の形だけが欲しかったのです。
             人に訴える力は 決して形そのものからではなく  作品のパフォーマンスから生じるものであって欲しいと望んでいました。」

リッキーは1907年インディアナ州サウスベンドで生まれ、6歳の時スコットランドのグラスゴーに移住しました。父親はマサチューセッツ工科大学で学位を取得したエンジニアであり、祖父は時計職人でした。彼はオックスフォード大学ベリオール・カレッジで歴史学を学び、パリのアンドレ・ロートのアカデミーとアカデミー・モデルヌで フェルナン・レジェやアメデエ・オザンファンの下で美術を学びました。
画家としての道を歩み始めたにもかかわらず、第二次世界大戦中リッキーは陸軍航空隊のエンジニアとして活躍しました。機械と向き合ったこの時間は彼に 幼い頃抱いていた機械システムへの関心を取り戻させました。そして戦後リッキーはシンプルな動く彫刻を作り始めました。動く彫刻というこの表現方法によって、画家を目指した彼の 繊細で詩的な感性と、生まれ持っての工作的センスが結びついたのです。

彼の生み出す優雅で精密に調整された彫刻は、吹く風と共に 思いもよらない間隔で動き、風や光、変化する環境の作用に気づかせてくれます。彼の作品は長年に亘りニューヨーク近代美術館やカッセルのドクメンタⅢで展示され、世界中の様々なパブリックスペースに依頼されました。
ジョージ・リッキーは2002年、ミネソタ州セントポールで亡くなりました。

現在彼の作品はワシントン・ナショナル・ギャラリー、ホノルル美術館、サンディエゴ美術館などのコレクションに収蔵されています。

▼公式サイトはこちらから
http://www.georgerickey.org/index.html

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