セルジュ・ムーユは、1922年にパリで生まれた工業デザイナーです。冶金学を研究し銀細工師としての教育を受けた後、ガブリエル・ラクロアの工房で働き、銀器を作るべく自らの工房を開設します。1951年、アール・デコのデザイナー ジャック・アドネから、南アフリカの顧客のために大きなランプのデザインを依頼されると、出身校の教壇に立つ傍ら照明器具の研究と設計を始めます。これがムーユの職人からデザイナーへのターニングポイントとなり、有名な三脚のフロアランプが誕生します。

1956年にはサン=ジェルマンにオープンしたステフ・シモンのギャラリーで紹介され、一気に知名度が上がりました。健康上の問題を抱え、照明器具の開発は1960年の半ばで終えてしまいますが、その希少性も手伝ってムーユの作品は現在でも世界中の建築家やデザイナー、コレクターから絶大な支持を得ています。

 

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https://www.serge-mouille.com/