ゼウス
ZEVS
1977年-
ゼウスは『Liquidation』シリーズで最もよく知られるフランスの匿名グラフィティ・アーティストです。有名ブランドなどのロゴから絵具を滴らせ、既知のものから今にも崩れそうな不安定なものに変換しています。このプロセスの対象となった有名なロゴには、シャネルやマクドナルド、ジョルジオ・アルマーニ、ルイ・ヴィトン、コカ・コーラやアップルなどがあります。
1977年フランスに生まれたゼウスは1990年代にストリートアートやタギングで有名になり、急成長を遂げたグラフィティシーンの初期メンバーでした。ゼウスという名は、ある日彼を轢きそうになった地方列車の「ゼウス」に因んで付けられました。彼の作品の殆どは 商業主義を非難するものです。
「芸術表現は、それ自体の力に基づく 反対の力だと思います」
「私は 自分に有利に流れを変えるために、力を反転させるのです」
2008年にコペンハーゲンのニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館で初の大規模な展覧会を開催し、その後2010年のモスクワ・ビエンナーレをはじめ 彼は世界中の展覧会やパフォーマンスに参加しています。ゼウスはニューヨークのギャラリーで定期的に展示を行っており、現在はフランスのパリとドイツのベルリンを行き来しながら活動をしています。