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ARTIST/ART

ナデージュダ・アンドレエヴナ・ウダリツォーヴァ
Nadezhda Andreevna Udaltsova
1885年-1961年

ナデージュダ・アンドレエヴナ・ウダリツォーヴァはロシア・アヴァンギャルドの最も著名な芸術家の一人です。キュビズムやシュプレマティズムの画家として知られています。

1885年ロシアのオリョールで生まれ、彼女が6歳の時に家族はモスクワに移住し、1906に彼女はコンスタンチン・ユオンとイワン・ドゥディンが経営する美術学校に入学しました。ここで彼女はヴェラ・ムーヒナやリュボーフィ・ポポーワ、アレクサンドル・ヴェスニンらと出会いました。1912-13年には彼女はパリのパレットアカデミーでアンリ・ル・フォーコニエやジャン・メッツァンジェ、アンドレ・デュノワイエ・ド・スゴンザックらに師事し、キュビズムの原理を吸収してゆきました。そして1914年モスクワで開催された第4回『ジャック・オブ・ダイヤモンド展』でプロの画家としてデビューしました。
彼女はシュプレマティズムに触発されつつも並行してキュビズムの作品を描き続け、そこに秘められた生き生きとした感覚や 多彩な素材を大切にしました。1916-17年、彼女は最後のジャック・オブ・ダイヤモンド展に参加しました。その冬、彼女と彼女の仲間たちは自分たちのことを「シュプレマティスト」と呼び始め 新しい雑誌『シュプレマティズム』の出版準備を始めましたが、出版されることはありませんでした。1918-20年にはカジミール・マレーヴィチの招きでスタジオを指揮し、スヴォマス(Svomas, 国立自由美術工房)で教鞭を執りました。1923年から24年にかけては野獣派の風景画や肖像画を描き始めました。

国内外の多くの展覧会に参加し、ロシア革命後の 美術を実用化するという圧力にもかかわらず、彼女は芸術家としてのキャリアを通じて絵画に集中しました。スターリン主義時代の抑圧を余儀なくされた社会状況、画家であり夫のアレクサンドル・ドレヴィンの死、孤独に追いやられた彼女でしたが 内なる深さを失うことなく描き続け、1961年モスクワで亡くなりました。

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