ニキ・ド・サンファル
Niki de Saint Phalle
1930年−2002年
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ニキ・ド・サンファル は、1930年パリに生まれた画家、彫刻家です。23歳のころ神経衰弱に陥り、精神療法の一環として絵を描き始めたことで芸術家への道を目指すようになります。美しい容姿とは裏腹に、1961年には板にさまざまな色の絵の具を詰めた袋や缶をとりつけ、それをめがけて銃を撃つことで完成するという「射撃絵画」のパフォーマンスで注目を浴びます。その後は「魔女」や「結婚」など女性をテーマにした作品や立体作品に取り組み、1965年に発表された「ナナ」シリーズで大きな評価を得ます。いびつに太った大柄女性が踊っているかのようなユニークなフォルムは、友人の妊婦姿からヒントを得たとされ、原色を多用した斬新な色彩とともにその後のニキのトレードマークとなりました。
1998年には構想に24年を費やし、生涯の夢であった彫刻公園「タロット・ガーデン」をトスカーナに完成させました。タロット・ガーデンに並ぶモザイクの彫刻は、22枚の「大アルカナ」と呼ばれるタロット・カードに基づいて作られており、その神秘的な雰囲気が世界中からの来場者を楽しませています。
▼公式サイトはこちらから
http://nikidesaintphalle.org/