ハリー・ベルトイアは1915年、イタリアのポルデノーネに生まれたアメリカ人アーティストです。幼い頃から美術の才能に恵まれたベルトイアは、15歳の時アメリカに移住するとデトロイトの美術学校で彫刻と金属工芸を学びます。1943年カリフォルニアに移り、デトロイトでともに学んだチャールズ＆レイ・イームズ夫妻と成型合板の加工技術を開発します。

1947年に、やはり学友であり、ベルトイアの才能に絶対の確信を持っていたフローレンス・ノルの強い要望で、ニューヨークの世界的家具ブランド Koll（ノル）に就職します。そこで専用の工房を与えられ、自由に創作活動に打ち込むと「ダイヤモンドチェア」や「ベルトイア・サイドチェア」など自身の得意とする彫刻要素が盛り込まれた彫刻美とも言えるワイヤーコレクションを発表し、大成功を収めます。家具のデザインはこのシリーズのみで身を引きますが、彫刻作品も数多く残しており、世界50カ国以上の公共彫刻を手がけるとともに、音の彫刻を手がけたことでサウンドアーティストとしても知られ、その作品は世界各国の美術館で展示されています。

 

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https://harrybertoia.org/