パトリック・ヒューズ
Patrick Hughes
1939年―
パトリック・ヒューズは「reverspective(リバースペクティブ)」と呼ばれるユニークな目の錯覚を発明したことで知られるイギリスのアーティストです。一見、平面的に見える立体的なレリーフで描かれた彼の絵に向かって歩いてゆくと、それらは私たちに迫ってきて 私たちを混乱させるような「動く」体験をもたらします。彼の作品は 目と脳の先入観に疑問を投げかけ、私たちの知覚と潜在意識について重要な問題を提起しています。
「遠近法の原理を反転させて 彫刻的な絵画に定着させると、何か特別なことが起こります」
「静止している絵が勝手に動くという不可能なことを信じるように、心が騙されるのです」
1939年イギリスのバーミンガムに生まれたピーター・デビッド・ヒューズは、リーズ・デイ・トレーニング・カレッジで学び、1961年にロンドンのポータル・ギャラリーで初個展を開催しました。そして1964年に最初のリバースペクティブ作品となる『Sticking out Room』と『Infinity』という二つの作品を制作しました。1980年代後半には 遠近法と逆遠近法の違いを利用して、空間を立体化することを再考しました。
その後数十年間、彼の立体的な逆遠近法の絵画は非常に需要が高く、世界中で展示されています。また、ロンドンのテート・ギャラリーやヴィクトリア&アルバート博物館、ブリティッシュ・カウンシルなど多くの機関のパブリック・コレクションに収められています。
ヒューズは現在イギリス、ロンドンを拠点に活動しています。
▼公式サイトはこちらから
https://www.patrickhughes.co.uk/