ピエール=オーギュスト・ルノワール
Pierre-Auguste Renoir
1841年 - 1919年
ルノワールはフランス中西部の町リモージュ生まれのアーティスト。モネやシスレーらと出会い、印象派の活動に参加しました。光や空気をやわらかい色調で描き、豊かな感情が溢れる温かみのある作品は、日本をはじめフランス国外でも今なお高い人気を誇っています。
ルノワールは、美を賛美し、その中でも特に女性の美を追求した作品を多く残しています。特によく描いたのが人物で、裸婦像や少女像を得意としました。作品の中に描かれた世界には、いずれもルノワールの温かなまなざしが感じられます。
代表作は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1876年)、「舟遊びの人々の昼食」(1880-1881年)など。車椅子生活を余儀なくされてからも、制作の手を止めず「指に筆をくくりつけて描いた」という逸話も伝えられています。