ピーター・リンドバーグは1944年、ドイツのリッサ生まれの、世界を代表するファッションカメラマンです。美術学校で絵画を学び27歳で写真家に転向すると、2年間の見習い期間を経て独立。その後はパリに拠点を移しファッション写真に専念します。

1988年1月、個性が輝くと感じた6人のモデルたちを引き連れてロスのビーチに向かい、彼女たちにほとんどメークも施さないまま白いシャツを着せ、「美しく、微笑みいっぱい」とだけ注文し撮影した写真が革命を起こします。当時無名だった彼女たちはこの年の終わりにはスーパーモデルとして世界一有名になるのです。

ポーズを取らないありのままの姿をモノクロ撮影するのがリンドバーグのスタイル。写真加工ソフトの使用に激しく反発し、一貫して人の手を加えないそのままの美を讃えました。最も偉大な現代のモード写真家のひとりであり、名だたるファッション誌、ファッションブランドのキャンペーンなどを手がけたリンドバーグは、2019年に74歳で亡くなりました。

 

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http://www.peterlindbergh.net/