フランシス・ピカビア
Francis Picabia
1879年−1953年
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フランシス・ピカビアは1879年、パリに生まれた画家、詩人です。パリの装飾美術アカデミーに学び、1899年にフランス芸術家展でデビューしました。抽象的で平面的な構成が基本スタイルですが実は多様で、初期は印象派や点描主義、その後キュビスムへ至り、機械の時代、ダダの時代、怪物の時代などを経てシュルレアリスムへと、生涯にその作風を目まぐるしく変化させました。
最もよく知られているのは1915年から始まる機械の時代の作品です。自動車好きだったピカビアらしく自動車部品を描いたものや歯車、シリンダー、ポンプなどをモチーフにしていますが、それらの機械が本来の実用性を持たないものとして描かれているのが特徴です。ひとつの画風に固執せず、探究心を持ち続けたピカビアは、あらゆるところに偏在するコスモポリタンとしての生き方を貫いたアーティストと言えるでしょう。
▼公式サイトはこちらから
https://www.picabia.com/home-1