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ARTIST/ART

マクシミリアン・リュス
Maximilien Luce
1858年-1941年

マクシミリアン・リュスはフランスの新印象派の画家で、アナーキズム活動家としても知られています。

リュスは1872年14歳で彫刻家アンリ=テオフィル・ヒルデブラントに弟子入りし彫刻を学び、その後絵を描き始め、木版画も制作しました。リュスは初め印象派として絵を描きました。1879年から4年間軍役についたのち木版の技術が時代遅れになったこともあり、版画を止め次にジョルジュ・スーラが試みていた点描画の技術に出会い制作に集中しました。そして最終的には再び印象派へと戻りました。
主に風景画で知られるリュスですが、アナーキズム的思想面の反映された戦場や労働者の絵も数多く描いています。1894年マリー・フランソワ・サディ・カルノー大統領がアナーキストに暗殺された際、関係者であるという容疑でリュスは逮捕されマザス監獄に収監されました。のちに釈放されたリュスはこの時の投獄の経験を記録した10点のリトグラフ作品集『Mazas』を出版しました。

2000を超える油絵、多数の水彩画、グワッシュやパステル、ドローイング、さらに100枚以上の版画、リュスは新印象派の中も最も多くの作品を制作しました。フランスのオルセー美術館は「最も新印象派を代表する画家の一人」としてリュスを評価しています。1900年に描かれた『パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame de Paris)』は、2011年5月のニューヨーク・クリスティーズでのオークションで約4,200,000米ドル落札され、リュス作品の記録を樹立しました。

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