マヌエル・アルバレス・ブラボ
Manuel Álvarez Bravo
1902年−2002年
マヌエル・アルバレス・ブラボは、1902年にメキシコシティで生まれ、肖像画家の祖父と絵画や写真に造詣の深い父のもと、幼い頃から芸術に触れながら育った写真家です。20世紀のラテンアメリカ写真界で最も重要な人物のひとりとされ、メキシコ革命の動乱を経て、壁画運動や前衛芸術が盛り上がりを見せた1920年代末に頭角を現し、最晩年の1990年代末に至るまで一貫して独自の静けさと詩情をたたえた写真を撮り続けました。
アルバレス・ブラボのトレードマークは、一見普通の写真の下に隠された非現実的な本質を捉える能力でした。少年時代に経験したメキシコ革命の強い影響により、時代の最先端の表現に触れながらもそこで目の当たりにした人の死、そして生が表現の中心を占め、マヤ文明に遡る人々の深い人生観をそこに重ねます。こうして「写真詩」と讃えられる優れた作品が生み出されたのです。100歳で亡くなるまで写真を撮り続けたアルバレス・ブラボは多くの賞を受賞しており、現在その作品はメキシコとアメリカにコレクションされています。
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http://www.manuelalvarezbravo.org/es/inicio/