マリア・エレナ・ヴィエイラ・ダ・シルヴァ
Maria Helena Vieira da Silva
1908年―1992年
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マリア・エレナ・ヴィエイラ・ダ・シルヴァは ポルトガル生まれ、主にフランスで活躍した画家です。具象と抽象の境界線を曖昧にすることで知られる彼女の絵画は 限られたパレットで描かれ、市松模様や格子状のパターンを重ねることで、室内や空中都市の風景を思わせるような空間を表現しています。
1908年ポルトガルのリスボンに生まれたヴィエラ・ダ・シルヴァは幼少期にフランスに渡り、フェルナン・レジェやエミール=アントワーヌ・ブールデル、スタンリー・ウィリアム・ヘイターらに師事し、スタイルや概念に影響を受けました。その後 第二次世界大戦を逃れるため、夫である画家のアルパド・スゼンと共にブラジルのリオ・デ・ジャネイロに亡命し7年間暮らしました。戦後はパリに戻り、1956年にフランスの市民権を得ました。
彼女の作品は、タシスムや抽象表現主義にもなぞらえられ、世界中で高い評価を受けています。1961年にはサンパウロ・ビエンナーレで賞を受賞し、1994年には彼女の母国ポルトガルのリスボンに、アルパド・スゼン-ヴィエラ・ダ・シルヴァ財団が建設され 彼女の作品の大部分を収蔵する美術館となりました。
ヴィエラ・ダ・シルヴァは1992年にフランスのパリで亡くなりました。
▼アルパド・スゼン-ヴィエラ・ダ・シルヴァ財団の公式サイトはこちらから
http://fasvs.pt/