ヤン・ファーブル
Jan Fabre
1958年−
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1958年、ベルギー、アントワープ生まれのヤン・ファーブルは、「昆虫記」の著者で博物学者のジャン=アンリ・ファーブルを曽祖父に持つ美術家です。アントウェルペン王立芸術学院に学び、昆虫や動物の死骸や剥製を取り入れた彫刻作品、血や塩などの素材を用いたパフォーマンス、青のボールペンで描かれた作品などで幅広い表現を行うと同時に、劇作家、演出家としても活躍しています。中でも死と変容をテーマに、スカラベ(タマムシ)の鞘翅を素材にした作品は、光を反射する昆虫の羽を数限りなく使うことにより、モザイク画のようでもあり油絵のようにも見える不思議なバランスを持ち、圧倒的な美しさと存在感を放っています。
2008年にはパリのルーヴル美術館で、存命中のアーティストとしては初めてとなる展覧会を行ったほか、世界の名だたる美術館でも個展を開催し、世界的に非常に高い評価を得ています。日本では金沢21世紀美術館がファーブルの作品を所蔵しているほか、2015年にはエスパス ルイ・ヴィトン東京で個展が開催されました。
▼公式サイトはこちらから
https://www.janfabre.be/