リネケ・ダイクストラ
Rineke Dijkstra
1959年−
リネケ・ダイクストラは、1959年にオランダで生まれた写真家です。母親、思春期の少年少女、移民、兵士など特定のグループや人々のコミュニティに焦点を当て、被写体の脆弱な側面を捉えつつ人々の人生の大きな変化を表現したポートレートを中心に制作しています。「若者たちはすべての感情が表に出ている一方で、年を取ると物事を隠す方法を身につける」と語り、何気ない瞬間に被写体を捉え、背景のディテールをほとんど排除することで個性を強調し、微妙な心理状態や感情を照らす視覚的な手がかりを捉えています。
代表作である「Beach Portraits」は、1992年からアメリカとヨーロッパのビーチで水着姿のティーンエイジャーを等身大で撮影したもので、1997年にMoMAで発表されると高い評価を受け、現在でも人気の高い作品となっています。また2017年には、写真の発展に大きく貢献したアーティストに贈られるハッセルブラッド国際写真賞を受賞しました。