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ARTIST/ART

ロバート・バリー
Robert Barry
1936年―

ロバート・バリーはコンセプチュアルな作品で知られるアメリカのアーティストです。非視覚的で難解な題材に向き合うことを目的とし、テレパシーや電波、目に見えないガス、言葉など様々なメディアやアプローチを用いています。彼はアートにおける空間の 過渡的で非永続的な側面に焦点を当て、物体そのものよりも、それを取り巻く人々、反応する人々、そしてアーティストにも注目しています。

インスタレーション作品のひとつである「Art and War(アートと戦争)」について尋ねられたとき 彼はこのように説明しました。

「それが何なのか、よくわからなかったのですね。
    階段を上っていくと、壁や階段などの周りに 銀色のクロームで文字が描かれています。
    そして、その言葉の中に自分の姿が少しだけ映っていて、人が話している音が聞こえてくる。彼らは何を話しているのだろう?」

また、展覧会用の作品『Prospect ’69』について尋ねられた時には 次のように答えています。

「この作品は、このインタビューを読んだ人が抱くであろうアイデアで構成されています…。
    この作品は、多くの人の心の中に存在しているので、全体を知ることはできません。
    自分の頭の中にある部分は、一人一人が本当に知ることができるのです」

1936年ニューヨーク州ブロンクスに生まれたバリーは、ハンターカレッジでウィリアム・バジオテスやロバート・マザーウェルのもとで学びました。彼の作品はニューヨークのホイットニー美術館、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、アムステルダム市立美術館、バーゼル美術館、パリのポンピドゥーセンター、オルセー美術館、ワシントン・ナショナル・ギャラリーなどに収蔵されています。

バリーは現在、ニュージャージー州ティーネックを拠点に活動しています。

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