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ARTIST/ART

ヴィック・ムニーズ
Vik Muniz
1961年-

ヴィック・ムニーズはブラジル、サンパウロ生まれ、現在はニューヨークとリオデジャネイロを拠点に活躍しているアーティストです。チョコレートやピーナッツバター、針金やダイアモンド、おもちゃ、ゴミなど 多種多様な素材を用いて象徴的、歴史的な報道写真や美術史上の名画などを再現した作品で知られています。彼は最終的に作品を写真として展示することで、アートやコミュニケーションとして表現される 記憶やものの見方、認識の仕方、イメージの性質といったものを探求しています。

ムニーズは14歳から奨学金で夜間学校に通いながら芸術を学びました。わずかの期間ながら広告代理店に勤務したことがきっかけで、イメージの力とその取り扱いに興味を持ちました。そして1984年以降、シカゴやニューヨークなどで活動をはじめ、1989年ニューヨークのStux Galleryにて初個展を開催し、以降世界に活躍の場を広げています。
2008年には「Pictures of Garbage」と題し、リオデジャネイロ郊外にある世界最大級のゴミ処理場ジャウジン・グラマーショでリサイクル可能な素材を求めて廃材を漁る「カタドール(回収屋)」と共に、 無数の廃材を使用し ジャック=ルイ・ダヴィドの 「マラーの死」など数々の名画を再現した作品を制作しました。その作品はサザビーズのオークションにかけられ、カタドールのコミュニティーに総額25万ドル(およそ2700万円)の値が付けられました。その様子を描いたドキュメンタリー映画「Waste Land(邦題:ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡)」 は世界で多くの賞を受賞し、アカデミー賞ドキュメンタリー部門の優秀賞にノミネートされました。

またムニーズは様々なラグジュアリーブランドとのコラボレーションを通し、社会福祉プロジェクトに取り組むための資金を集め、リオデジャネイロのスラム街で暮らす若者たちのためにオーディオビジュアル技術を教える学校を開校しました。ムニーズは、その芸術的キャリアを通した社会発展、社会的包摂や持続可能性のための芸術教育への貢献が認められ、2011年ユネスコ親善大使に指名されました。彼の作品はニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ニューヨーク近代美術館、ロンドンのテート・モダン、フランス国立写真センターなどで展示されました。

▼公式サイトはこちらから
http://vikmuniz.net/

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