井田幸昌は1990年鳥取県出身の日本のアーティストです。「一期一会」をコンセプトに、二度とない「今」という瞬間、そして生きて出会う事象を自身のフィルターを通して表現しています。彼のキャンバスの上で、絵具は 見る者を誘うような厚みで滴り、思いがけない補色は 破壊的な未来的瞬間と切なさを映し出すように混ざり合います。
東京藝術大学在学中の2016年に「CAF賞」で名和晃平賞を受賞し、翌17年には最年少でレオナルド・ディカプリオファウンデーションオークションへ参加するなど、その実力を存分に発揮した作品で世界各国のギャラリーやコレクターから注目を集めています。
「一期一会」を一貫したコンセプトに、日々の生活や旅先で出会った身の回りの無名の人々を描く一方、アンディ・ウォーホルやエリザベス女王など 時代や文化のアイコンとして誰もが認識できる人物も描くなど、画面上に過去と現在を同時に投影し、他者の存在とは何かを問うています。彼は 世界と比較してまだまだ小さい日本のアートマーケットや、アーティストを取り巻く国内の環境を世界レベルにまで引き上げたいとの思いから、世界各国から注目を集める日本人画家としては珍しく日本に拠点を置き活動を続けています。
また近年では「一期一会と分かりやすく言っていますが「時間」という考えが根本にあります。人をメインで描いているので必然的に生と死についてよく考えます。生き物はいつの時代も他の存在との関わり合いの中で生きてきたはずで、それが生の本質なんじゃないかという気がします。そのあたりに対する表現を、今後はしていきたいたいと思っています」と語り、ペインティングをメインとしつつも立体作品やシルクスクリーンも手掛け、 独自の感性で私たちの心を掴む作品を送り出しています。
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