買いたい・探したい

ARTIST/ART

仲衿香
Erika Naka
1994年-

仲衿香は1994年長野県生まれ。2019年東京造形大学絵画専攻卒業。目にした記号や日常生活の事物を絵画に落とし込み、アクリル絵具を用いた厚塗りが特徴の作品を制作するアーティスト。絵の具の質感と独特な色彩表現が魅力。ZOZO前澤氏が立ち上げた現代芸術振興財団が主催する学生を対象にしたアートアワード「CAF賞」2018で白石正美賞受賞。

仲の創作は断片的なロゴや自然風景、身近な日常生活の事物などを視覚的な要素として絵画空間に落とし込み、抽象的な意味を可視化させた図形を再構築するというもの。絵具を支持体に厚塗りにのせて描くと、絵具が自分の予想を超えた動きをする瞬間があり、自分と支持体の間に“ズレ”が生まれ、思いどおりにならないそのズレにこそ、魅力を感じるのだという。

絵画の可能性を探求し続け、伝統的な絵画形式を打ち破り、「瞬間性」と「偶然性」を直接的に表現する仲衿香。主体性を排した画面の絵具の厚さや積み重ねられたグラデーション、柔らかくクリーミーな質感は、強い視覚的なインパクトを与えるだけでなく、無限なる好奇心と想像を掻き立てます。

仲衿⾹は自身の言葉で次のように語っています。

“今、⽬の前にある記号を⽇記のように切り取り、絵画に落とし込んでいます。⽇々の中で⽬まぐるしく新しい流⾏、建 物、技術、表現⽅法が誕⽣していますが、その⼀⽅で衰退していくもの、無くなっていく物事があります。⽬の前に当たり前にある物事は、いつの⽇にか当たり前では無くなる。失ってからその物事の価値に気ずく場合もあるだろうし、はたまた完全に忘れ去られてしまうかもしれません。数⼗年後、数百年後、⾃分の作品はどういう⾒え⽅の変化をしているのでしょうか。”

一覧ページに戻る
お問い合わせ 資料請求